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キャリアカウンセラーに聞く!夏休みのインターシップ

キャリアカウンセラー 斎藤幸江さん
さいとうゆきえ
就職・採用アナリスト/公益法人 日本生産性本部認定 キャリア・コンサルタント

武蔵大学、専修大学、法政大学ほかにて、非常勤講師および就職ガイダンス・セミナー講師、就職相談員など。
近著に「改訂版 実践キャリアデザイン論 30講」(共著 日本生産性本部)、「Campus キャリア'17」(大学通信/毎日コムネット)。


インターンシップを考える
 新卒の就職が厳しい環境が続き、「就活に有利になることを早めに、やっておきたい!」という学生も増えています。1年生から「今、できることは何でしょう?」という質問を受けることも珍しくなくなりました。
 そういった状況のもと、「インターンシップを体験して、就活に役立てたい!」という人も多くいます。また、度重なる採用日程の変更の中で、インターンシップに行くと、選考に有利になるという状況もいます。おかげで、学内選考や公募の倍率は、急上昇。「ここで体験できたら!と期待していたのに、選考に受からず、前よりも気持ちが萎えた…」という声も聞かれます。
 そういった状況下で、ワンデーなどの短いものや、学生を一同に集めて、座学やグループワークや、社員との懇談を中心に進める、という本来の形とは違ったものも増加しています。しかし、本来の職場内中心のプログラムでは、インターンシップを迎え入れる側は、相当負担を負っています。職場から「余剰人員」は消えた今、あらゆる社員が能力をフル回転させて、日々の業務に取り組んでいます。そこに「何も知らない学生」がインターンとして飛び込んでくれば、余裕のない日常に「負荷」がかかるのは当然です。
 さらに、みなさんが使う椅子、机、OAなどの手配、交通費の支給、消耗品の提供、担当者の指導時間分の給与なども、受入側の負担となります。
 みなさんには、こうした環境に飛び込んでインターンシップをするという自覚を持って欲しいですね。

応募から終了まで
1. 目的を設定しよう!
 目的があれば、自分がどう動けばいいのかも自ずと見えてきますし、プログラムを選ぶ基準もわかります。あなたがインターンシップで何をつかみたいのかを考え、目的を設定しましょう。「実際の職場を知る」、「営業の実際の作業と必要な能力を理解する」、「自分が初めての環境で、どんな動き方や取組みをするかを観察し、つかむ」「志望先の様子を早いうちから知っておく」…など、なんでも構いません。他の学生と一緒に進める内容であれば、「自分以外の志望者の考えや行動を知る」という目的も持てるでしょう。

2. 応募先を選ぼう
 目的が決まれば、応募先を選ぶ基準が見えてきます。具体例を挙げると、「組織がどのように成り立っているのかをみたい」のなら、一部署での特定の作業に絞り込んだ実習よりも、さまざまな部署を経験できたり、あるいは小規模で全体が見える組織でインターンをした方が、効果が期待できます。

3. 実習にどう取り組むかを考える
 受け身のインターンでは、学ぶことが少なくなるだけではなく、受け入れ先の負担を増やしてしまいます。あなたが知りたい、経験したいと思うことを、実習先で獲得していくにはどうすればいいかを考えましょう。観察好きの人であれば、周囲の社員の様子をしっかり観察し、そこで見えてきたものを整理・分析し、仮説を立てる(例:仕事に必要な要件は?)、その上でタイミングを見計らって、自分が得たことを社員の方に伝え、確認してもらったり、追加情報を求めるというプロセスで「仕事や職場の理解」を進めることができます。これなら、ワンデーでも取り組みやすいですよね。
 さらにその一連のプロセスの中で、「メモを取る」、「整理する」、「効果的な質問を考える」など、作業目標を立ててみましょう。もちろん、実際に実習が始まったら、予想と違うこともあるでしょう。しかし予めアウトラインを決めておけば、それが機能しない場合には、軌道修正して対応できます。

4. 応募する
 どこで何を得るためにどんなふうにインターンシップに取り組みたいのかがわかったら、それを整理し、アピールできるよう準備しましょう。あなたが、どんな力や考え方を持っているのかや、応募先を選んだ理由と、学びたいことおよび、「こんなふうに取り組みたい」という内容を明確に伝えられるようにしましょう。選考がある場合は、これらを受け伝えることが通過につながります。
 「自分が考えている実習先では、応募すれば受け入れてもらえる」という場合も、上記の準備は怠りなく。「前向きな学生が来る!」という情報は、職場にあなたを歓迎する空気を生み出します。よりスムーズなスタートをお互いに始めるきっかけになるのです。

5. 準備する
 応募先やスケジュールが決まったら、参加に向けた準備をしましょう。応募先について調べる、敬語など最低限のビジネスマナーを理解し、身につけておく、などです。「えぇ!? そんなことまでやらなきゃ、いけないの?」と思うかもしれません。でもこれは、「あなたにとって実りあるインターンシップ」を始めるための第一歩です。
 初めて職場にやってきた学生が、しっかり準備をしていたらどうでしょうか?「教えがいがある」、「ウチの会社に本当に興味を持ってくれているんだ」と感じてもらえるのではないでしょうか? 忙しい中、どこまで学生のサポートをするのかは、その担当者次第。「魅力あるインターンシップ生」として参加することで、より多くのサポートを得られるのです。
 また、実習に入る前に、インターンシップ先の企業や職場のイメージ、仕事に対する自分の知識や予想などをリストアップしておくといいでしょう。専門的な内容だけでなく、たとえば、「緊張感があるオフィスで人が黙々と働いている」、「営業担当の社員は、明るくてキビキビしている」、「切れ者揃いの職場」といったもので構いません。実習の中で「これらをひとつひとつ確かめよう」という意識を持つための材料です。このことで、あなたの職場への興味が膨らみ、実習先に溶け込みやすくなる、誤解や根拠のないイメージを正す、インターンシップの意味を再確認するといった効果があります。

6. 社会人としての意識を持って臨む
 マナーだけでなく、職場で得た情報を他に漏らさない、真剣に取り組むなど、社会人と同じ意識で、実習に臨みましょう。その中で、「自分に足りないものは何か」、「どんなふうにがんばれるのか」など、今後の課題やあなたの強みも発見できます。

7. 評価を歓迎する
 自分の強みや課題は、他人の視点を借りた方がはっきりすることが多いものです。「恥をかくのは嫌だ」、「低い評価は耳に入れたくない」などと、自分を守る気持ちが強過ぎると、相手も声をかけづらくなってしまいます。「どんな意見やコメントでも大歓迎です!」という話しやすい雰囲気を作り、コメントや評価を引き出すとともに、気になったことは積極的に聞いてみましょう。「私はどんなタイプの社会人になりそうですか?」、「就職に向けて、伸ばした方がいい、あるいは改善すべきと思われた点はありますか? 理由も伺えますか?」などが、質問例です。聞いた後は、お礼はもちろん、あなたなりのコメントをフィードバックしましょう。信頼関係作りやさらなるコメントを引き出すのに役立ちます。

8. 振り返る
 実習を終えたら、最初に考えた目的や取組み方法を思い出しながら、実際の実習がどうだったのかを振り返りましょう。予想と全く違う状況だった場合も含めて、そこから何をどうやってつかんでいったかを振り返ると、自分の強みが見えてきます。計画通りに進めるのがうまい人、変化に柔軟に対応できる人、ストレスを抱えた時のコントロール法、器用にすぐ新しいことを学べるのか、それとも最初は時間がかかるが、モノにすれば応用もできるのか…。また、一緒に参加した他の学生の行動や考えと比較して、「あなたらしさ」を改めて捉え直してみるのも、いいですね。
 さらに、振り返った結果をもとに友人や先生、家族など周囲の人に報告してみましょう。違った視点で実習や自分自身を見つめ直すことができます。

 このようにしっかり準備し、「絶対、実りあるインターンシップにする!」という強い意思を持って臨んで下さいね。
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